幻想的な展示『ゴッホと静物画展』でゴッホのみどりを感じる
こんにちは。り📚書評家です。
みなさまいかがお過ごしですか。
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本日の独自美術展評はこちらです。
「ひまわり」の連作で有名なゴッホをはじめとした、様々な画家たちによる静物画が集まったとってもゴージャスな美術展でした。
会期最終週は開館時間を2時間延長しているとのことです。
気になっているけどまだ観に行けていないな〜という方へ、この記事がどうぞ届きますようにと願っています。
わたしがこの展示で目にしたのは、様々な用途の「ゴッホのみどり」だったかなと展示を思い返して今、感じています。
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『髑髏』フィンセント・ファン・ゴッホさん
黄色を映えるための「みどり」として色彩が生きています。
骸骨の割れ目のぎざぎざが質感をよく表現していました。
他に並べられている、たくさんの人が描いたモチーフとしてのヴァニタスはどれもつやつやとした不気味さを感じさせるものです。
それらとは一線を隔てる、マットな不穏さを感じました。
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『燻製ニシン』フィンセント・ファン・ゴッホさん
全体的に明度も彩度も低い、暗い画面にニシンの血が散っています。
「燻製として出来上がったニシン」ではなく、「燻製にされるまでの道程を描いたニシン」でしょう。
ニシンの顔についている大きな目玉が、これから自分を食べる人を見つめています。
もう何も写していないはずの目玉ですが、確かに何かを射抜いているような印象を受けるのがゴッホの絵の作風でしょうか。
『野菜と果物のある静物』フィンセント・ファン・ゴッホさん
キャベツの葉脈が強い生命力を感じさせます。
暗いところに置かれたものたちの主張でしょうか。野菜も果物も、派手すぎずしかし凛とした佇まいです。
ゴッホの絵にしては珍しい可愛らしい落ち着きがあるように感じました。
【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】
『プリムラ、洋ナシ、ザクロのある静物』アンリ・ファンタン=ラトゥールさん
とてもかわいい画面だなと一目で引き込まれました。
花や果物だけでなく、一般にはみどりを用いるであろう洋梨の色彩まで、モチーフをすべて暖色でまとめてあげています。
あたたかい家庭を連想させるテーブルの表情です。
ぴしっとかけられた白のテーブルクロスがパリッとした印象をもたらし、画面を引き締めているのでしょう。
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『野牡丹とばらのある静物』フィンセント・ファン・ゴッホさん
とても明るく華やかな作品です。
画面いっぱいに花瓶にいけられた花が輝きますが、どれも小花や小ぶりな花たちです。
ゴッホの作品としてはモチーフが小さく、珍しい物に当たるのではないでしょうか。
タッチが軽めで乾いた印象です。
ベタ塗りでなく、筆動きが軽やかなのが見るからに伝わってくるのも画家・フィンセント・ファン・ゴッホの新しい一面かと思いました。
まさに描いている時の筆のふぁさふぁさとした感触が、この2024年まで保存されているようでした。
ぜひ『ゴッホと静物画展』を訪れたらゆっくりを眺めていただきたい1枚です。
【日本に「おいしい紅茶」を届けるお店】
『ひまわりとタチアオイ』ケイト・ヘイラーさん
とってもかわいい、心にほろほろと届くような絵だと思いました。
和との融合を感じさせます。
外国の作家さんヘイト・ヘイラーさんによる作品です。
【1年の幕開けに本物のグルメを】
日本の格式高いホテルを連想させました。敷物やゴージャスな椅子の質感が手に取るようにこちらにも伝わってきます。
ひまわりの花弁にはそれぞれの表情があり、ノスタルジーを感じます。
『アイリス』フィンセント・ファン・ゴッホさん
以下の美術展入り口や、今回の『ゴッホと静物画展』のポスターにもこの『アイリス』が描かれています。
【日本に「おいしい紅茶」を届けるお店】
くっきりと外縁の線を描いてから中を塗っていく感じでしょうか。
その辺りの線が日本画を思わせるのかもしれません。
ゴッホは日本画に強く惹かれていたという話も聞いたことがあります。
【1年の幕開けに本物のグルメを】
アイリスの濃い藍色が知性を感じさせます。
しかし繊細高貴ばかりではなく、中心にはゴッホらしいねじ曲がった線も見えます。
この『アイリス』はゴッホが亡くなる間際に製作したと言われているそうです。
穏やかで、おおらかで、夢のかけらのような時間に筆を持ったのかもしれないなと感じ涙が止まらなくなりました。
『水差し、皿、柑橘類のある静物』フィンセント・ファン・ゴッホさん
「ゴッホのみどり」がチャーミングさを発揮している1枚ではないかと感じました。
かわいい壁紙や背景はゴッホの作品には珍しいように思います。
柄物の壁紙やカーペットはほとんど書いていなかったのだなと『水差し、皿、柑橘類のある静物』をみて初めて思い当たりました。
それくらい珍しいように思います。
ピュアさ。かわいさ。そして澄んだ心を感じさせる作品です。
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『皿とタマネギのある静物』フィンセント・ファン・ゴッホさん
ここにも「ゴッホのみどり」がのどかさの演出として活きています。
とてもかわいい印象の絵です。
画面奥側のみどりの入れ物と、青さの残る玉ねぎには、未熟さすら感じさせるピュアな印象を与えるモチーフだなと感じました。
【自分好みのコーヒー、ちゃんとわかってる?】
終わりに📚
今回のブログでは『ゴッホと静物画展』のdくじ美術展評をお届けしました。
いかがでしたか?
力強く、ねじれを感じさせる印象のある画家・フィンセント・ファン・ゴッホの新たな一面を見ることができる展示ではないかなと感じました。
わたしはどの作家の作品でも静物画というジャンルがとても好きです。
果物とお花を中心として、日常を切り取っているのどかさと、必要十分な余裕を感じさせるものだと思います。
とてもかわいらしい作品が多いこの展示『ゴッホと静物画展』を、ぜひ気になっていただけましたら嬉しいです!
このブログも日々、たくさんの方に読んでいただけているようでありがたいです。
おかげさまでアクセス解析を見るのがとても楽しいです。
【1年の幕開けに本物のグルメを】
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以上、り📚書評家でした~!
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