り📚書評家による小説のすゝめ

若手書評家、アートカルチャー系ライターをしています。り📚です。元書店員。独自書評や買った本の話、美術館や観劇の記録などをつけていきます。併設趣味ブログhttps://culture76.hateblo.jp/

書評 / 本屋大賞ノミネート全作書評レビュー

本屋大賞2024ノミネート作をわたしの好みと目線で全作レビューします。

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか?

 

本日の独自書評はこちら。

本屋大賞2024ノミネート作の全作紹介です。

みなさんだいすきな本屋大賞

わたしも書店で働いていたことがあり、本屋大賞の投票も経験があります。

とても楽しい選考なのですが、今回は「本屋大賞らしさ」を少し忘れて、わたしの好みと目線を存分に発揮していきたいと思います。

 

ぜひお付き合いいただけましたら嬉しいです。

 

【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】

 

というわけで早速紹介していきます!紹介は本屋大賞実行委員の発表と合わせて、書籍名の50音順です。

 

『黄色い家』川上未映子さん著

早速ですがかなりの推し作品です。

『黄色い家』では20年前の社会を読み解くことができます。

 

ノストラダムスの大予言に翻弄されつつも公開時に劇場で『タイタニック』を観て自分ならどこまでいく残ることができたかと思うかとおしゃべりする人たち。

 

わたしは小説『黄色い家』の主人公・花ちゃんがだいすきです。

彼女はあんまりにも真面目で責任感が強くて、人のために強くなれる人でした。

 

『君が手にするはずだった黄金について』小川哲さん著

直木賞受賞作『地図と拳』など人気作を続々発表されている小川哲さん。

初の自伝的小説として話題を産んだのがこちらの『君が手にするはずだった黄金について』です。

 

連作短編形式で進むお話の中で、小説家という職業について度々語られます。

 

読者があったこそ完結する面もある、人を映し出す鏡のような仕事。

わたしたち読者が小説に魅了されるわけがわかった気がしました。

 

『水車小屋のネネ』津村記久子さん著

あなたの好きな動物はなんですか?

わたしはインコと暮らしており、鳥さんがだいすきなので「ネネちゃん」がとっても気になりました。

 

賢くおしゃべり上手なネネちゃんと人間の姉妹のこころあたたまるお話です。

 

スピノザの診察室』夏川草介さん著

実は初めて読んだ作家さんでした。医療系のドラマを書かれるので人気な作家さんによる最新作『スピノザの診察室』が本屋大賞にノミネートです。

 

人がぶつかり合うドラマに、とても動きを感じました。

きっとお好きな方が多いだろうと感じた小説です。

 

『存在のすべてを』塩田武士さん著

刑事ミステリーの体をとっていますが、かなり心理ドラマの様子があると感じたのがこちらの『存在のすべてを』です。

 

新聞記者さんが聞き込みを続けるある事件。

真祖を追っているうちに、ひとりの画家にぶつかりました。

彼らにとって「絵を描くこと」とは?圧巻のラストだったと思います。

 

『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈さん著

新潮社さんのR-18文学賞を受賞しデビューした作家・宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』。

主人公成瀬によるシリーズ2作目も刊行されています。

 

10代の女子学生としては珍しい変わったキャラクターの成瀬は、小説の主人公だからこその人気の集め方をしている絶妙なキャラクターだと思います。

 

『放課後ミステリクラブ』知念実希人さん著

医療ミステリーなどで人気を集める作家・知念実希人さんが児童書シリーズを刊行しました。

今回本屋大賞にノミネートされたのはその第1作目となる『放課後ミステリクラブ 金魚の泳ぐプール事件』です。

 

学校のような身近な場所で、ワクワクさせてキレるかもしれない出来事が起こるなんて。

それは学生にとって最上のエンタメとなるのではないでしょうか。

 

『星を編む』凪良ゆうさん著

こちら『星を編む』は昨年本屋大賞を見事受賞された『汝、星のごとく』のスピンオフ短編集です。

 

編む、というのは小説や物語、自分の人生を作り上げるということ。

本編に登場したあの出来事の裏側、あの人の本当の心理、『汝、星のごとく』の主人公・暁海さんのその後などを読むことができます。

 

リカバリーカバヒコ』青山美智子さん著

リカバリーをしてくれるカバがいる。

ご近所にそんな噂がにわかに広がる住宅街が舞台の小説『リカバリー・カバヒコ』。

 

青山美智子さんお得意の連作短編集で、円を描くように物語が進められていきます。

ラストには驚くような伝承もあり、あなたの心をリカバリーしてくれる力があることでしょう。

 

『レーエンデ国物語』多崎礼さん著

大人気のファンタジー小説『レーエンデ国物語』はシリーズ全5冊からなる長編ファンタジーです。

 

レーエンデという憧れの国には、恐ろしい病が流行っているらしい。

 

大きな夢にほどリスクや恐怖は伴うものかもしれません。

勇敢な女性ユリアさんはレーエンデを救い、愛すものを守るために進んでいきます。

 

 

【お得にたっぷり読書しよう】

【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】

終わりに📚

今回はわたしが実際にすべて読了した上で本屋大賞ノミネート作のレビューを行いました。

いかがでしたか?

 

発表は2024年4月10日とまもなくです。楽しみですね!

 

とても面白く、ぜひもっと多くの方におすすめしたい小説たちばかりです。

気になるものがあれば、ぜひチェックしてみていただきたいです。

これから書店さんでも大きくポップアップされることと思います。

 

それでは、今日のブログはここまでにしたいと思います。

次回もどうぞよろしくお願いいたします!

 

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以上、り📚書評家でした~!

 

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