り📚書評家による小説のすゝめ

若手書評家、アートカルチャー系ライターをしています。り📚です。元書店員。独自書評や買った本の話、美術館や観劇の記録などをつけていきます。併設趣味ブログhttps://culture76.hateblo.jp/

書評 / 2023年に読んだ小説BEST9を発表します!!!

2023年おすすめ小説9作を大発表します。

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか?

 

本日の独自書評はこちら。

2023年BSET9小説の発表です。

遅すぎる投稿・・・ですが、ほんとうにほんとうにおすすめしたい小説を9冊厳選しました。

次に読む本に悩んでいる方へ、ぜひ参考にしていただけましたら嬉しいです。

 

【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】

今回の小説9選のルール

当記事で紹介しているのは、わたしが実際に2023年に読んだ小説の中から選んだ9冊です。

さらに以下のいくつかのルールを加えています。

 

1.刊行されたのが2023年小説に限る

2.単行本に限る(文庫の改題や追加賞篇版は除いています。)

3.エンタメ小説4冊純文学小説3冊外国文学を2冊紹介する

 

というわけで早速紹介していきます!紹介は刊行順です。

 

『街とその不確かな壁』村上春樹さん著

『街とその不確かな壁』は2023年4月13日に新潮社さんより刊行されました。

待ち焦がれていた村上春樹さんの長編小説です。

 

なんとしても再び、あの壁の中へ行かなくてはならない。何があろうと。

自分の過去と、大切な人。

そして愛すべき少年を救うべく、行き方もわからない街を目指します。

 

幻想文学に近いと考えている村上春樹さんですが、今回は純文学カテゴリーで紹介しました。

 

『あなたを想う花』ヴァレリー・ペランさん著

『あなたを想う花』は2023年4月25日に早川書房さんから刊行されました。

ひとりの女性の過去と家族にまつわるお話です。

時系列が微妙に交錯し、核心に至るまでさまざまなできごとが起こります。

この女性を救うものとはなんなのか。

慈悲の心で墓場の守り主をしている女性に与えられる慈悲がありますようにと願いながら読みました。

 

衝撃のラストには震え上がることでしょう。

素敵な表紙イラストで上下巻からなる小説です。

 

『ミルク・ブラッド・ヒート』ダンディール・W・モニーズさん著

『ミルク・ブラッド・ヒート』は2023年4月26日に河出書房新社さんから刊行されました。

新鋭作家さんによる短編集です。

 

熱い血がたぎるような物語たち。

静かな仮面の下で、主人公たちがまさに今生きている姿を体感することができます。

 

わたしのお気に入りは「骨の暦」です。ぜひ読んでみていただきたい短編です。

 

『愛されてんだと自覚しな』河野裕さん著

『愛されてんだと自覚しな』は2023年5月25日に文藝春秋さんより刊行されました。

信じられない繋がりをめぐる恋愛小説です。

 

さまざまな紆余曲折や事件を乗り越えて、「ああ運命ってあるんだなあ」と感じさせてくれるお話です。

バレンタイン、ホワイトデーシーズンにもぜひどうぞ!

 

黄金比の縁』石田夏穂さん著

黄金比の縁』は2023年6月5日に集英社さんより刊行されました。

 

新入社員の諸君。

弊社へ内定ののちにはさっさと辞めてくれ。

 

人事部より。

 

主人公はどんな理論を持って人事部を、会社を動かしていくのか目を離せません。

そしてラストの主人公の決断にはあっぱれと言おうか、ずっこけるべきかわからない戸惑いが漂います。

 

『ジューンドロップ』夢野寧子さん著

『ジューンドロップ』は2023年7月31日に講談社さんより刊行されました。

群像新人賞を受賞した、著者さんのデビュー作です。

 

いきものは、育むことができない命を産めないようになっている。

 

とても礼儀正しい主人公は、読者に語りかけてくるようで、なかなか砦を崩しません。

気持ちを押し殺しているいい子すぎる主人公。

しかし、彼女が話しかけていたのは別の人物でした。

 

『君が手にするはずだった黄金について』小川哲さん著

『君が手にするはずだった黄金について』は2023年10月18日に新潮社さんより刊行されました。

 

主人公は小川哲。自伝的小説に思わせる短編集です。

 

賢くて、ことばに対する知識が深くて、しかしどこかズレている。

そんな主人公にうっかり笑いを誘われます。

エンタメ色の強い著者の一面が現れている1冊だと感じました。

 

『夜明けのはざま』町田そのこさん著

『夜明けのはざま』は2023年11月8日にポプラ社さんより刊行されました。

 

自分の主張を強く信じている登場人物が多い小説。

少しバランス感覚に欠けているともとれる彼らを読みながら、読者が一番気をつけるべきはできるだけ公正な視線で読むことではないでしょうか。

 

誰かに偏らず、すべての人の章を読むことで、思い描いていた世界ががらりと変わるのかも知れません。

人は「はざま」に置かれた時こそほんとうに苦しみを感じるのではないでしょうか。

 

『苺飴には毒がある』砂村かいりさん著

『苺飴には毒がある』は2023年11月15日にポプラ社さんより刊行されました。

 

前作に続き、異性に免疫のない女性だけの社会に身を置く主人公たちのお話です。

 

確率的には世界に男女は半々で、道を歩けばすれ違う人の半分は男性のはずです。

しかし、男性との関わりや出会いが自分の世界を変えてくれるとどこかで信じている。

日常から遠ざけているものの、運命的な出会いを信じているような粋な女子高生たちのお話です。

 

【お得にたっぷり読書しよう】

【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】

終わりに📚

今回はわたしが実際に読了した本の中から「2023年おすすめ小説BEST9」をご紹介しました。

いかがでしたか?

 

ぜひもっと多くの方におすすめしたい小説たちばかりです。

もし気になるものがあればぜひチェックしてみていただけますと嬉しいです!

 

今日のブログはここまでにしたいと思います。

次回もどうぞよろしくお願いいたします!

 

【お得にたっぷり読書しよう】

instagramtwitter、Lemon8もやっています。

ぜひフォローやいいねをしていただけたら嬉しいです! 

https://www.instagram.com/books.tea.76/

https://twitter.com/books_76

https://www.lemon8-app.com/books_76

 

以上、り📚書評家でした~!

 

読者のあなたへ、kindle📚を30日間無料体験のプレゼント

↓ ↓ ↓

www.amazon.co.jp

 

【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】

【お得にたっぷり読書しよう】