雑記 / リスザルとポニー

『り📚書店員による小説のすゝめ』

こんにちは。り📚書店員です。

みなさまいかがお過ごしですか？

px.a8.net

本日は雑記回です。ゆるやかにお付き合いいただけますと幸いです。

px.a8.net

野菜をつかんで食べる生き物を見る

わたしは片手で野菜をつかんで食べる生き物を見ている。

その生き物は「リスザル」と言うらしい。

重力を感じさせない軽々とした動きが見ていてくせになる。

彼らは籠の中でゆうゆう暮らしている。

奥のドアから飼育員が入ってきた。 リスザルたちの食事となる野菜を持ってきたらしい。

餌場に野菜をひっくり返す。その間、リスザルたちは全く近寄らない。

隣で母が「食べに行かないね」と漏らした。「飼育員がいなくなったら くるんじゃない」と答える。わたしの目はリスザルに釘付け。

果たしてその通りになる。人間を彼らは信用していない。

リスザルだってサルの仲間だと思うので、わたし自身の進化を過去の方向に辿っていけばこの形になる時がくると気がつく。

うれしそうに野菜を食べる彼らはとても可愛い。見ていて愛おしさを感じる。

この「かわいい」や「愛しい」は許される感情であろうか。

生き物を人間がカゴの中に入れ飼育している。 自由を奪われた中で与えられた食事を口にしている彼らを見ている。

かわいさは、わたしが彼らを見下したことによる感情ではないのか。

複雑な気持ちになる。

px.a8.net

虚な瞳に映らない

同じ園内。 「チケット売り場」と書かれた屋根の下に人がこぞって並んでいる。

ポニー乗車体験ができるらしい。

時間が近づいてくるとポニー達が裏からやってきた。

わたしはポニーには乗らないので、行列には並ばずポニーを眺めている。

思ってたより小さい子も、これでもかと言うほど白い毛並みをした子もいる。

少し重めの瞼はポニーの瞳そのものなのか、これからの労働を虚に移しているのか、わたしにはわからない。

背中に何かを載せられ、口に何か噛ませられる。噛ませられる器具を拒否をするポニーの姿を見る。

隣から「ポニーはポニーで大変だね」と言う声が聞こえる。 わたしは返事をしない。

わたしはそこを去り際、試しにポニーへ手を振ってみた。

「あなたはとてもかわいい」と言う気持ちと「がんばって」と言う気持ちを込めて。

まだ上に人間を乗せられずに1人でお散歩をしているように見えるポニーに対して手を振った。

反応を示さなかった。わたしが視界に入っていないらしい。

恐怖の対象は視界に入らないらしい。

px.a8.net

緑を肩に載せる

帰宅後。わたしは自分の家にいる緑の毛のふさふさをかわいがる。

インコである彼（または彼女）はしっぽを振って帰宅を歓迎する。インコもしっぽを振る。

肩にふさふさの彼を乗せながらわたしは本を開く。

序盤から、動物を3Dプリンターで複製する話だった。

その本のタイトルは、まさにわたしが今日目にした虚無に近い。

がらんどう (集英社文芸単行本)

がらんどう [ 大谷 朝子 ]

終わりに📚

今日のブログはここまでにしようと思います。

日々たくさんの方に読んでいただけているようで、アクセス解析を見るのがとても楽しいです。

とても嬉しいです！

どうもありがとうございます！

始まって間もない小さなブログですが、どうぞよろしくお願いいたします。

px.a8.net

instagramとtwitterもやっています。

ぜひフォローやいいねをしていただけたら嬉しいです！

https://www.instagram.com/books.tea.76/

https://twitter.com/books_76

以上、り📚書店員でした～！

kindle📚で30日間電子書籍を無料体験する

↓ ↓ ↓

www.bungei.shueisha.co.jp

px.a8.net

px.a8.net