『り📚書店員による小説のすゝめ』
こんにちは。り📚書店員です。
みなさまいかがお過ごしですか?
本日の独自美術展評はこちら。
福田美術館『日本画革命 ~魁夷・又造ら近代日本画の旗手』です。
gallery 1
『待春』山口華陽さん
かわいらしいうさぎの絵です。
うさぎさんの白い羽は「ふわふわ」とも「かさかさ」と間違うその中間のような色合い。
この色づかいは日本画ならではの素材の質感ではないかと感じました。
小さいうさぎさんはかわいい反面、寒がっているのがとてもかわいそうでもあります。
感情をベクトル違いにかきたてると感じました。
『晩秋』児玉希望さん
秋の原と白い小花の絵です。
秋といえば、一面が秋色になり、どちらかと言うと落ち着いた色合いになります。
その中にアクセントのようにごく小さい白い花が咲いている。
秋の香りを存分に感じさせる作品です。
gallery2
『薫風』東山魁夷さん
みどりの豊かさが印象的な作品。
馬の首から背中のラインがとても美しく流れています。
首から背中にかけての水が流れるようなライン惚れ惚れとしてしまいました。
ラインの比重を、この首から馬にかけての馬のラインに重点的にかけたと言うのはどういった発想だったのだろうととても気になります。
『秋深』東山魁夷さん
秋の森これだけ美しく表現することができるのは日本画がトップなのではないかと感じさせる、東山魁夷さんの権威の象徴です。
『月映』東山魁夷さん
湖に反射する月と緑がおとぎ話を連想させるようでした。
小説や映画を見ているときに奥まった湖の描写を読むと、わたしはこのような景色を想像しています。
多くの作品を見てきたときに自分の中で作り上げてきた湖が今、目の前にあるということにこころが震えました。
豊かで立派な緑に囲まれた静かな空間月の光が差す。
これほどまでに神秘的な景色は実際に世界のどこかにあるのでしょうか。
いつかこの目で見ることが叶えばいいなと思います。
gallery3
『麗春』小野竹喬さん
松と桜を布の素材に乗せて書き上げた作品です。
布の質感を、枝や花の先端がとてもよく活かしてしているように思いました。
空と若干の透かしになる部分がなんとも美しい絵です。
麗しい春とはなんて素晴らしい日本語でしょうか。
『爽雲』小野竹喬さん
対してこちらは、夏の空の煌めきを存分に感じさせる作品です。
小学校の頃の1ヵ月少しあった夏休みの、初めの日を連想します。
爽やかで、未来があって、広がりがあって。
見ているだけで気持ちが良くなる絵でした。
併設カフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」
福田美術館の中には併設のカフェ「パンとエスプレッソと福田美術館」があります。
わたしが訪れたこの日は閉館ギリギリまで展示を楽しんでいたため、カフェのパンメニューは完売でした。
パンとエスプレッソとの系列のお店でとても楽しみにしていたのに・・・
ということで、今回は季節の桜クリームソーダをいただきました!
日本庭園を見つめながらとてもゆったりとしたひとときです。
福田美術館と、「パンとエスプレッソと福田美術館」については、後日別の記事を執筆したいと思います。
(掲載後にリンクを貼りいたします)
終わりに📚
今日のブログはここまでにしようと思います。
日々たくさんの方に読んでいただけているようで、アクセス解析を見るのがとても楽しいです。
6月上旬は美術展トピックが多くなりそうな予感です。
観に行ってすぐアップしなかったばっかりに、会期がぎりぎりになってしまいました。
こんな記事もアップしています!
とても嬉しいです!
どうもありがとうございます!
始まって間もない小さなブログですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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以上、り📚書店員でした~!