り📚書評家による小説のすゝめ

若手書評家、アートカルチャー系ライターをしています。り📚です。元書店員。独自書評や買った本の話、美術館や観劇の記録などをつけていきます。併設趣味ブログhttps://culture76.hateblo.jp/

映画評 / ディズニー映画『カールじいさんの空飛ぶ家』

亡き妻との思い出か、目の前の「人」か。映画『カールじいさんの空飛ぶ家』が問う、ものを手放す勇気

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか?

 

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本日の映画評はこちら。

ピクサーが贈る、冒険と再生の物語『カールじいさんの空飛ぶ家』を深掘りします。

カールじいさんの空飛ぶ家

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「もの」に縛られるラグジュアリーを脱していく生き方

最近、英語でこの映画『カールじいさんの空飛ぶ家』をはじめて観ました。

そこで気づかされたのは、この物語『カールじいさんの空飛ぶ家』が単なる空飛ぶ冒険譚ではなく、わたしたちが無意識に抱え込んでいる「執着」からの脱却を描いているということです。

 

【「お腹すいたな」に最高の味を!】

カールじいさんの空飛ぶ家』主人公のカールじいさんは、非常に厳格な人物です。

そして厳格な人というのは、ときとして「いらいらしがちな人」でもあります。

 

自分のルールや聖域を侵されることを極端に嫌い、他者とぶつかっては想像以上の大ごとにしてしまう。

そんな不器用な生き方が、映画の冒頭から丁寧に描写されています。

 

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孤独が深める「人以外のなにか」への縋りつき

つもりなく悪いことをしてしまったとき、すぐに謝ることができない。

そんな経験は誰にでもあるかもしれません。

 

カールじいさんの空飛ぶ家』のおじいさんもまた、周囲との壁を高く厚くすることで、自分を守ろうとしていました。

 

【「お腹すいたな」に最高の味を!】

人は孤立すると、ますます人以外のなにか、つまり「もの」や「過去」に縋りつきたくなってしまう生き物です。

映画『カールじいさんの空飛ぶ家』のカールにとってそれは、亡き妻エリーとの思い出が詰まった写真であり、二人で守り抜いてきた「家」そのものでした。

 

あの大量の風船で家を飛ばすという行為は「思い出をどこまでも守り抜こうとする、彼の悲痛なまでの執着の象徴」だったのではないでしょうか。

 

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大切な「もの」と大切な「人」。あなたはどちらを選びますか?

この映画『カールじいさんの空飛ぶ家』はわたしたちに、非常に鋭い問いを投げかけます。

「大切な『もの』と、大切な『人』、どちらに重きを置いていますか?」と。

 

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そして、「どちらかを手放さなければならないとき、あなたはどうしますか?」と。

 

物語『カールじいさんの空飛ぶ家』の後半、家が崩れそうになり、あるいは大切な誰かが危機に瀕したとき、おじいさんは究極の選択を迫られます。

 

家の中にある思い出の家具を一つずつ外へ投げ捨て、家を軽くして、空へと飛び上がるシーン。

あれこそが、彼が「過去という重り」を捨て、いまを生きる決意をした瞬間でした。

カールじいさんの空飛ぶ家

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【「お腹すいたな」に最高の味を!】

「ただの家だ」と笑えるジェントルな幕引き

かつては誰よりも家に固執し、他者を拒絶していたおじいさん。

しかし少年ラッセルや犬のダグとの旅を経て、彼は本当の「ラグジュアリー」に気づきます。

 

それは物に囲まれることではなく、心を通わせる相手がいること。

 

ラストシーン近くで彼が放った言葉は、すべての観客の心に静かな感動を与えます。

 

「気にしないで。ただの家だ(It's just a house.)」

 

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家が空の向こうへと消えていくのを見届け、微笑むおじいさん。

彼はもう、思い出に縛られた不機嫌なおじいさんではありませんでした。

 

大切なものを手放すことで、それ以上に大切な「今」を手に入れた、最高にジェントルな紳士へと生まれ変わったのです。

 

わたしたちは、何のために生き、何を守ろうとしているのでしょうか。

カールじいさんの空飛ぶ家』を観た後、あなたの部屋にあるものたちが、少しだけ違って見えるかもしれません。

 

そして隣にいる誰かの体温を、もっと大切にしたくなるはずです。

 

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終わりに📚

本日の映画評ではディズニー映画『カールじいさんの空飛ぶ家』をレビューしました。

いかがでしたか?

日本語吹き替え版の『カールじいさんの空飛ぶ家』もAmazonプライムなどで視聴できます。

ぜひこころの充電に視聴してみてください。

 

カールじいさんの空飛ぶ家

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以上、り📚書評家でした~!

 

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