り📚書評家による小説のすゝめ

本日の独自書評はこちら。

初の試みとして、ある1冊をお好きだった方におすすめするプラスの7冊をご紹介してみました。

かがみの孤城

作者:辻村深月
ポプラ社

かがみの孤城（一般書　113） [ 辻村　深月 ]

価格: 1980 円
楽天で詳細を見る

本日は『かがみの孤城』がお好きだった方におすすめしたいファンタジー小説を特集します。

ファンタジーの世界に引きずる小説『かがみの孤城』
【はじめに】心揺さぶる小説を探しているあなたへ
- ピュアな心を揺さぶる。なぜ「かがみの孤城」が多くの読者を魅了したのか
- 感動を求める読者に“次の一冊”が必要な理由
【厳選】心揺さぶる新作ファンタジー小説7選
【比較】かがみの孤城と似ているポイントとは？
【選び方】感動できる小説の見つけ方
- レビューだけに頼らない探し方
- 自分の心に響くテーマを見つけるコツ
次に読む小説で、また心が動く体験を。『かがみの孤城』をスタートに
- 今回紹介した新作ファンタジーの魅力
- あなたにとっての「かがみの孤城」後の一冊を見つけよう
  - 終わりに📚

ファンタジーの世界に引きずる小説『かがみの孤城』

「『かがみの孤城』のように心を揺さぶる小説がもっと読みたい…」

そんな想いを抱えていませんか？

感動や余韻が残る一冊を求めて次の本を探すのは、小説好きにとって至福の時間でありながら、なかなか“これだ”という作品に出会えないこともあります。

結論からいえば、新作ファンタジー小説の中には、心に深く残る傑作が数多く登場しています。

なかでも、『かがみの孤城』の世界観やテーマに魅了された方にこそ読んでほしい、感情を揺さぶる良作が存在します。

この記事では、今読むべき心揺さぶる新作ファンタジー小説を7作品厳選してご紹介します。

読後に余韻が残る感動作から、想像力をかき立てる冒険ファンタジーまで、次に読む一冊がきっと見つかるはずです。

【はじめに】心揺さぶる小説を探しているあなたへ

ピュアな心を揺さぶる。なぜ「かがみの孤城」が多くの読者を魅了したのか

『かがみの孤城』は、ただのファンタジー作品ではありません。

そこには、現実世界で抱える孤独や不安、誰かとつながりたいという願いが、繊細な筆致で描かれています。

読者が自身の過去や想いを重ねられる構成と、物語の中で少しずつ明らかになっていく真実が、強い共感と感動を呼んだのではないかとわたしは思いました。

感動を求める読者に“次の一冊”が必要な理由

感動作を読み終えたあと、多くの人は「またこんな物語に出会いたい」と思います。

特にファンタジー小説は、現実とは違う舞台だからこそ、読者の心を深く揺さぶることができます。

『かがみの孤城』の読後感を引きずりつつ、次に読みたい一冊を探している方にとって、新たな感動に出会える作品を見つけることは読書体験を広げるチャンスです。

【厳選】心揺さぶる新作ファンタジー小説7選

選定基準：心に残るストーリーと世界観

今回ご紹介する7作品は、以下の観点で選びました。物語に深みがあり、登場人物の心情描写が丁寧であること。そして、読後に余韻を残し、読者の内面に何かしらの問いや感情を残すような作品です。単に「面白い」ではなく、「心に残る」ことを重視しています。

小説① 『君が落とした青空』／櫻いいよ

君が落とした青空

福本莉子

君が落とした青空【Jr文庫版】 (野いちごジュニア文庫)

作者:櫻いいよ
スターツ出版

君が落とした青空豪華版 [ 福本莉子 ]

価格: 5984 円
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家族関係や自己のアイデンティティに揺れる高校生たちの葛藤と再生を描いた物語。青春とファンタジーが自然に融合し、誰もが心の奥に抱えている「見せたくない部分」にそっと光を当ててくれます。

小説② 『風に恋う』／額賀澪

風に恋う (文春文庫)

作者:額賀澪
文藝春秋

[rakuten:book:19987760:detail]

音楽を通してつながる心と心。

学校生活に傷つきながらも希望を失わない若者たちの姿が印象的な一冊。ファンタジーの枠に収まりきらない情感が、静かに、でも確実に胸に響きます。

ミッドナイト・ライブラリー (邦訳版：The Midnight Library)

小説③『ミッドナイト・ライブラリー』／マッド・ヘイグ

作者:マットヘイグ
ハーパーコリンズ・ジャパン

[rakuten:book:20548119:detail]

自分が選ばなかった人生を追体験してみたい。

そうした人のわがままに寄り添い、いつでもやり直しは効くのだと教えてくれる圧巻のファンタジーです。

全世界で大ヒット中の小説だそうですよ。

books76.hatenablog.com

小説④ 『お探し物は図書室まで』／青山美智子

お探し物は図書室まで (ポプラ文庫)

作者:青山美智子
ポプラ社

[rakuten:book:20879206:detail]

図書室を訪れる迷える大人たちに、司書がそっと手渡す一冊の本。

それが人生を変えるきっかけに。

物語の随所にファンタジー的な“気づき”が散りばめられ、読む人の心をあたためてくれます。

小説⑤ 『光のとこにいてね』／一穂ミチ

光のとこにいてね (文春e-book)

作者:一穂ミチ
文藝春秋

成瀬は天下を取りにいく（新潮文庫）「成瀬」シリーズ

[rakuten:book:20788646:detail]

大切な友人の死を乗り越えようとする少女と、時を超えたつながり。生と死、喪失と希望という重たいテーマを、優しい言葉で描くこの物語は、読むたびに視界が広がるような深さを持っています。

最後の不思議さに、ファンタジーではありませんがそれらしいテイストが漂います。

【ノマドワーカーのべストパートナー】

小説⑥ 『成瀬は天下を取りにいく』／宮島未奈

作者:宮島未奈
新潮社

[rakuten:book:21590289:detail]

周囲の目を気にせず、自分らしさを貫く少女・成瀬の姿は、現代を生きるすべての人への応援歌のようです。

ファンタジー要素は控えめながらも、強烈なキャラクターとユニークな世界観が魅力でした。

books76.hatenablog.com

失われたものたちの本〈失われたものたちの本〉シリーズ (創元推理文庫)

小説⑦『失われたものたちの本』/ジョン・コナリー

続編も登場しているファンタジー小説。

グリム童話などの古来の物語をはじめとして、人生の軸をより強く生きていくために挑戦し続ける、前向きな青年の物語です。

作者:ジョン・コナリー
東京創元社

[rakuten:book:20270771:detail]

読後の感想・評価のポイント

どの作品も、物語の展開だけでなく、登場人物の心の動きや背景描写が丁寧に描かれています。感情移入しやすく、読了後にはしばらく物語の世界に浸っていたくなるものばかりです。

【比較】かがみの孤城と似ているポイントとは？

テーマの共通点：孤独・つながり・成長

『かがみの孤城』と今回紹介した作品には、共通して「孤独」や「再生」、「誰かとのつながり」といったテーマが流れています。

異世界や特別な状況を通して、自分自身と向き合う成長の物語は、ファンタジーという枠を超えて心に訴えかけてきます。

読後の余韻と共感性の高さ

どの作品も、読み終えた瞬間に深い余韻が残り、何気ない日常の見え方が少し変わるような体験を与えてくれます。

特に感受性の高い読者には、繰り返し読み返したくなる内容が詰まっています。

読書体験を深めるための視点

ただ物語を追うのではなく、登場人物の感情や成長を自分と重ねながら読むと、作品の深さが一層増します。

読書とは、自分自身の感情に触れる旅でもあるのです。

【選び方】感動できる小説の見つけ方

レビューだけに頼らない探し方

SNSや書店のレビューは参考になりますが、あくまで他人の感じ方。あらすじや立ち読み、試し読みを通じて、自分の感覚で“合う”と感じる作品に出会うことが重要です。

自分の心に響くテーマを見つけるコツ

「どんなときに涙が出るのか」「どんな言葉に救われるのか」といった、自分の感情の傾向を知ることが、本当に感動できる小説を選ぶ鍵になります。

テーマや舞台に加え、自分の人生経験に照らし合わせて選ぶと、共感の度合いが高まります。

次に読む小説で、また心が動く体験を。『かがみの孤城』をスタートに

今回紹介した新作ファンタジーの魅力

今回取り上げた作品は、『かがみの孤城』をスタート地点として、いずれも「心が動く」ことに重きを置いた小説です。ファンタジーというジャンルを通して、人間の本質や絆を描いた作品ばかりで、読後に何かが変わるような読書体験が味わえます。

かがみの孤城

作者:辻村深月
ポプラ社

かがみの孤城（一般書　113） [ 辻村　深月 ]

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あなたにとっての「かがみの孤城」後の一冊を見つけよう

小説『かがみの孤城』のような感動作に出会ったあとの「次」は、読書人生の分岐点にもなり得ます。

今回の7冊の中から、あなた自身の心に深く響く一冊を見つけ、また新たな物語との出会いを楽しんでください。次の感動が、あなたを待っています。

終わりに📚

本日は大ヒット作『かがみの孤城』がお好きな方に向けて、当記事をお届けしました。

かがみの孤城

作者:辻村深月
ポプラ社

かがみの孤城（一般書　113） [ 辻村　深月 ]

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2025-10-10

美術展評 / ロンドンナショナルギャラリー①

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか？

本日のブログは特別編です。

イギリス・ロンドンにある主要美術館のひとつ、ロンドンナショナルギャラリーでの展示をレビューします。

Surprised!/Henri Rousseau
The Drunkard, Zarauz/Jojquin Sorolla
Interior/Vilhelm Hammershoi
The Skiff/Auguste Renoir
Winter Landscqe/Caspar David Friedrich
Seaport with the Embarkation of the Queen of Sheba/Claude
終わりに📚

Surprised!/Henri Rousseau

目を丸く剥き出した虎が飛び出してくる絵です。

淡く画面の表面にストライプが描かれており、映画のワンシーン演出のようになっています。

切迫感が感じられ、つい目の前で固まってしまうような作品です。

The Drunkard, Zarauz/Jojquin Sorolla

目がすわっている飲酒シーンを描いています。

ごくイギリスへ訪れた私は、パブの文化に影響を受けているところでした。

金曜日の夜にお店のテラス席で楽しそうにビールを飲み交わす人々の姿と、どこか重なった気がします。

Interior/Vilhelm Hammershoi

静かな後ろ姿が描かれている、落ち着いた場面です。

マットな白いドアがあり、少し俯きがちな背中がものを語っています。

顔も人格も知らない誰かの背中が、こんなにもメッセージを持つなんてと、作品の持つエネルギーに驚きました。

The Skiff/Auguste Renoir

水面がとてもきれいで透き通るようです。

西洋の海を連想させました。

海を見てうねる姿を創造し、自信や津波を連想させる私とは少し違う感覚を持っている作家さんなのかもしれないと感じます。

ルノワールのような著名な画家の作品が多く並んでいるのも、いかにもロンドンナショナルギャラリーらしいと感じました。

Winter Landscqe/Caspar David Friedrich

雪の降る静かな画面。

パッキリと描かれた、木に輝く結晶がとても美しいです。

細やかで明るさを感じさせるパーツは、もやの向こうに映る建物との対比をアピールしてきました。

Seaport with the Embarkation of the Queen of Sheba/Claude

美しい遺跡と、人々の営みが一度に映る作品だと感じます。

奥には美しい夕陽が光る、とても印象的な1枚でした。

終わりに📚

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www.nationalgallery.org.uk

2025-10-03

書評 / 原田マハ『板上に咲く』

books

大黒柱という言葉がある国で暮らす男性芸術家の小説『板上に咲く』

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか。

板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh (幻冬舎単行本)

本日の独自書評はこちら。

原田マハさんによる小説『板上に咲く』をレビューします。

作者:原田マハ
幻冬舎

[rakuten:book:21184302:detail]

小説『板上に咲く』は、版画家をモチーフとした原田さんのアート小説です。

古来の日本をモチーフとした世界観を、アーティストのパートナーならではの視点として楽しんでいただける物語ではないかと思います。

小説『板上に咲く』主人公の背景

小説『板上に咲く』は、ゴッホに憧れ、版画家としての道を志す日本の男性アーティストを軸としている物語です。

あまりに芸術家肌のこちらの男性は、生活することよりも、作品を作ることが心の中を占めている様子。

成長し、実家を出て、家庭を持ってから様々な苦労をすることとなります。

画家の妻の姿

私がこちらの小説『板上に咲く』を読んで面白いと思ったのは「画家本人の苦悩」ではなく「画家のアーティスト性にある種振り回されている家族」をモチーフとして描いていることでした。

小説『板上に咲く』では、主人公にあたる画家の男性に、家庭ができるところから、物語が本格的に動いていくように感じられます。

売れない版画家の妻となった女性は、早くに結婚し、子どもが生まれるも、旦那の近くで暮らすことができず、実家の世話になることになりました。

彼女の妻は、己に生活力がないことと、仕事がないことを理解しているため、家族にひもじい思いをさせないために、妻の実家で暮らさせてもらうようにと提案をしているのです。

わたしはここに、男女の恋愛感の違いが現れているようにが感じました。

男女の恋愛観の違い

小説『板上に咲く』で表現されていた私が感じ取った男女の恋愛感の違いについて、少し紹介させていただきたいと思います。

男性の恋愛観とは

とくに日本の男性は、もしかすると、家庭をパートナーを守り抜かなくてはいけないという気持ちが強く刷り込まれている傾向にあるかもしれないと感じます。

大黒柱という日本語がある国で、自分がしっかりと健康に暮らし、お金を稼ぎ愛する者たちを食べさせ、安心させなければいけないという気持ちがあるのでしょう。

どんなに生活力と仕事のないアーティスト、肌の男性であっても、その気持ちが強く現れているようです。

自分には版画しかできないのに、版画で十分に仕事をもらうこともできない。

けれども、妻と子どもを愛する気持ちを証明したい。

よって、近くで暮らせない辛さを飲み込んでひもじい思いをさせないために、家族を想っての苦渋の決断をしているのだと思われました。

女性の恋愛観とは

一方でわたしが思うに女性というのは、いつの時代も「想う相手と共にいたいもの」ではないかと感じています。

いくら相手が売れない版画家であったとしても、その気持ちは同じ。

小説『板上に咲く』の中でも主人公は、どうにかして自分と子どもを呼び寄せてくれないかと願っています。

そして「自分は何をしたら、子どもとも旦那とも一緒にいられる暮らしを手に入れることができるだろう」と悩んでいる様子です。

小説『板上に咲く』で感じた男女別の自己犠牲

男性側も女性側も、どちらも自分の熱い気持ちを軸としつつ、自分よりも相手を思いやって、あれこれと悩んでいるのですが、考え方が合致しないこともあるようで、辛い気持ちをしてしまうことがあるのかもしれません。

加えて、今回の原田マハさんが描いた小説『板上に咲く』では、男性がアーティストであるということもまた難しく作用し、物語を複雑化させているように感じられます。

版画で自分が認めてもらうために

小説『板上に咲く』を読むまで、わたしも認識は誤っていたことを強く反省してしまう場面でありました。

版画は1度木を掘ったら、いわば何度でも複製ができる種類のアートであるため、つい1枚が1点ものとなる油や水彩画に比べて、ひとまわり低い作品だと思われてしまいがちなのだといいます。

もちろん版画家として生きている人たちにとっては、そのような評価は正当ではありません。

自分が日々命を注いで制作しているものが、他の後と比べられ下に見られるのは耐えられないものでしょう。

自分が版画家として大きくなるんだ

世界の版画の認識を変えるんだ

と強い気持ちで、作品を制作している小説『板上に咲く』の版画家の男性は、このようなアーティストとしての大きな野心を燃やしている人でもありました。

自分の作家としての矜持と、家族を守れる男性でありたいという気持ちが拮抗しており、とても辛い日々を過ごしたのではないかと察しています。

終わりに📚

本日の書評ブログでは、原田マハさんによる小説『板上に咲く』ご紹介しました。

大好きな作家さんの1人ではありますが、小説を取り上げさせていただいたのは今回が初めてのこととなります。

小説『板上に咲く』は、比較的新しい作品です。

日本の文化をモチーフにしている作品でもあることから、ぜひ多くの東ブログの読者さんに届けば嬉しいと考えています。

今回のブログをもとに興味を持っていただけたら、ぜひお近くの書店さんで小説『板上に咲く』をお探しいただけましたらうれしいです。

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2025-09-29

エッセイ / クラウドファンディング挑戦中！5つの理由でREADYFORで支援してほしいプロジェクト

『夢と金』を読みながら実践しているクラウドファンディングのこと

こんにちは。り📚書評家です。

皆様いかがお過ごしですか？

本日は、『夢と金』などさまざまな書籍を読みながらわたしが実践しているクラウドファンディングについてのことをお話しさせていただきます。

クラウドファンディングに興味はあるけれど、「本当に信頼できるプロジェクトなのか？」「支援することでどんな未来につながるのか？」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、今回ご紹介するREADYFORで挑戦中のプロジェクトは、活動の目的や資金の使い道を明確に提示しており、支援によって具体的な成果やリターンが得られる点が大きな特徴です。

本記事ではクラウドファンディングに挑戦している理由、READYFORで進行中のプロジェクトの詳細、支援の方法やリターン内容、さらには挑戦を通して学んだことまでを解説します。

この記事を通じて、わたしのクラウドファンディングについて知っていただき、書評家と重ねてダンサーとしてのわたしの面も併せて応援していただく意義と可能性を知っていただければ幸いです。

クラウドファンディングに挑戦します

この度わたしは、クラウドファンディングを始めました。

▶️https://readyfor.jp/projects/162134

books-76.theletter.jp

クラウドファンディング挑戦の背景

はじめに

プロジェクトを始めたきっかけ

書評家、ライター、そしてダンサーとして活動してきたなかで、創作の幅を広げるために海外での表現の場を増やしたいと強く思うようになりました。

現実的には円安や生活コスト、現地での稽古場確保など資金面での不安が大きく、単独で移行するにはリスクが伴います。

そうした不安を乗り越え、継続的に表現を続けるためにクラウドファンディングでの支援をお願いする決意をしました。

活動に込めた想いと目的

わたしの目的は単に「海外に出る」ことではありません。

文化的な交流を通じて新しい作品を生み、国内外の観客や参加者と実感を共有することです。

支援を通じて生活基盤を安定させることは、質の高い創作と継続的な発信につながります。

クラウドファンディングはその橋渡しであり、支援者と共にプロジェクトを育てていきたいと考えています。

READYFORでのクラウドファンディング概要

ダンサーとして企画したクラウドファンディングについて、概要をお伝えさせていただきます。

プロジェクトのテーマと目標金額

このプロジェクトのテーマは「海外での創作活動基盤の確立」です。

目標金額はプロジェクトページに明記しており、集まった資金は生活費と制作費、現地での活動立ち上げに充てます。

詳しい目標や進捗はREADYFORのページで随時ご確認いただけます。

ぜひお目通しいただけましたら嬉しいです。

支援金の具体的な使い道

支援金は現地での住居費、稽古場レンタル、舞台制作費、渡航や移転に伴う諸経費、そして万が一に備えた緊急予備費として使います。

使途は透明にし、定期的な活動報告で支援者の皆様にお伝えします。

現在の進捗状況と挑戦中の様子

プロジェクトは現在公開中で、少しずつ応援が集まっています。

並行して作品の企画を固め、現地コラボ先との連絡やリサーチを行っている段階です。

支援が増えるほど実現できるプログラムは広がり、ワークショップや公演の具体化が進みます。

また国外でわたしがダンスに集中するための確かな基盤を作ることにも繋がるでしょう。

現在すでに引っ越しがすんでおり、文化や物価の違いを日々痛感しています。

たとえばミルクやアーモンドミルクを買いたいと思っても、多くが2リットル近くの大きなボトルです。

たまごは12個入りがスタンダードで、じゃがいもは20個近く入っています。バラ売りがほとんどありません。

ひとり暮らしではそれほどの食材も日用品も必要としませんが、ひとつを買い揃えるために莫大な費用がかかってしまいます。

食材は購入したものをだめにしてしまうことがないよう、最新の注意を払って生活しています。

レストランやカフェには、まだ一度も行ったことがありません。

ぜひ安心で安全なダンサーライフのために、お助けいただけましたら嬉しいです。

クラウドファンディングで支援してほしい5つの理由

わたしのダンサーズクラウドファンディングについて知っていただきたいことを5つご紹介します。

活動の社会的意義と価値

わたしの活動は、文化交流と教育的価値を含んでいます。

海外での表現を通じて得られる学びや作品は、地域の芸術コミュニティや若手表現者にとっても価値ある資産になります。

クラウドファンディングによるご支援は単なる資金提供ではなく、その先に続く社会的な価値の創造に寄与します。

挑戦する姿勢と継続力のサポート

挑戦を継続するには支援者の信頼と時間が必要です。

クラウドファンディングでの応援は、短期的な寄付にとどまらず、長期的な活動の継続を可能にします。

わたしの挑戦を支えていただくことで、次の表現へとつながる持続可能な活動基盤が生まれます。

支援者へのリターンにてプロダンサー、書評家・マーケターとして貢献

支援者には具体的なリターンを用意しています。

パフォーマンス映像の特典や限定コンテンツ、作品に対する書評、マーケティングに関する1スロットコンサルティングなど、わたしの活動領域を活かした形で還元します。

支援が直接的に相互利益となる設計を重視しています。

いただいた応援は全力でお返しします。

ぜひクラウドファンディングページにて、お力をお貸しください。

プロジェクトの透明性と信頼性の担保

支援金の使途や活動報告は定期的に公開し、支援者への説明責任を果たします。

進捗や課題を隠さずに共有することで、透明性を保ちつつ信頼関係を築いていきます。

クラウドファンディングを通じて得た信頼は、その後の活動にも大きく寄与します。

将来的なビジョンと発展性のサポート

このプロジェクトは短期的な資金調達にとどまらず、将来的な公演ツアーや教育プログラム、国際コラボレーションの基盤作りを目指しています。

支援は初期の一歩を後押しし、将来の拡大を可能にする投資となります。

ぜひクラウドファンディングにて、ご支援よろしくお願いします。

クラウドファンディングでできる応援の方法

わたしは現在、READYFORにてクラウドファンディングを実施しています。

ダンサーズクラウドファンディングにおいてご支援いただける方法は以下のとおりです。

お金のご支援ばかりでなく、さまざまなサポートをしていただけます。

ぜひお力を貸していただけましたら嬉しいです。

金銭的支援で直接サポートする方法

READYFORのプロジェクトページから支援額とリターンを選び、ご支援いただけます。

直接的な支援は制作や移転準備に直結し、最も即効性のある応援方法です。

支援者には活動報告や限定コンテンツで感謝をお届けします。

SNSや口コミで拡散して応援する方法

支援が難しい場合でも、プロジェクト情報のシェアや友人への紹介は非常に大きな支援になります。

多くの人に知ってもらうことで、新しい支援の輪が生まれます。

ぜひクラウドファンディングページのシェアや拡散をよろしくお願いします。

コメントやメッセージで励ます方法

応援の言葉やフィードバックは創作のエネルギーになります。

READYFORやSNSを通じたメッセージは、作品作りの方向性やモチベーションの向上に直結します。

たくさんのご声援、お待ちしております。

ワークショップやイベント参加で関わる方法

現地やオンラインで開催するワークショップに参加いただくことで、実際に創作の場を共有できます。

参加者の声は作品の改善に活かされ、継続的な支援関係を築くきっかけになります。

現在、ワークショップや公演の予定は未定です。

クラウドファンディングのご支援額に応じて、ダンスに関するイベントを企画させていただきますので、ぜひご支援のうえお知らせをお待ちいただけましたら嬉しいです。

クラウドファンディング挑戦から得た学び

クラウドファンディングの企画をしてからこの日まで、たくさんの素敵な瞬間がありました。

その思い出の一部をシェアさせていただきます。

クラウドファンディング成功のために大切なこと

ダンサーがクラウドファンディングを行う際には特に、誠実な情報発信と継続的なコミュニケーションが成功の鍵であると学びました。

目標や使途を明確に示し、支援者の期待に応える姿勢を持ち続けることが重要です。

もしクラウドファンディングを検討している方がいましたら、ぜひ参考にしてみてください。

直面した課題と乗り越えた方法

支援が思うように集まらない時期には、メッセージの伝え方や届け方を見直しました。

ダンサーとして、クラウドファンディングの企画者として、ご支援者さんの視点に立ち「なぜ支援が必要か」を日々丁寧に伝えることで少しずつ信頼を積み重ねています。

まだ至らない点もあるでしょうが、引き続き見守っていただけましたら嬉しいです。

読者へのお願いと今後の展望

最後に、本日はダンサーとしてのわたしの展望や夢をお伝えさせていただきます。

ご支援いただきたい理由

皆さまのご支援があって初めて、海外での創作や交流が現実になります。

生活基盤の安定は創作の質を高め、より多くの人に届く作品を生み出す原動力となります。

ぜひプロジェクトページをご覧いただき、応援や拡散で力を貸していただければ幸いです。

プロジェクト完了後の活動計画

目標達成後は海外での公演やワークショップを開催し、現地とのコラボレーションを通じて新作を制作します。

支援者の皆さまと成果を共有しながら、次の挑戦へとつなげていきます。

支援はこちらからご確認ください。READYFORプロジェクトページ

終わりに📚

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2025-09-26

美術展評 / 『カナレットとヴェネツィアの輝き』

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか？

本日の独自美術展評はこちらです。

全国で巡回展が開催される『カナレットとヴェネティアの輝き』をレビューします。

わたしは京都府京都文化会館で拝見しました。

www.bunpaku.or.jp

ネーデルラントの画家『ラグーナから見たヴェネツィア全景』
カナレット『カナル・グランデのレガッタ』
カナレット『昇天祭、モーロ河岸のブチントーロ』
ウジェーヌ・ブーダン『カナル・グランデ、ヴェネツィア』
クロード・モネ『パラッツォ・ダーリオ、ヴェネツィア』
ウィリアム・エティ『溜息橋』
終わりに📚

ネーデルラントの画家『ラグーナから見たヴェネツィア全景』

セピア色の画面に心が落ち着く作品だと感じました。

すっと横に広がるヴェネツィアの景色に夢を感じたのは、わたしだけでしょうか。

小さな船にところどころ広がる大きなヨットの布が、生活の景色を感じさせます。

カナレット『カナル・グランデのレガッタ』

精巧な面と、あえてへらっぽく塗りつぶしている面とが混在している建物の様子。

これはほんとうのヴェネチアの姿なのか、アレンジなのか。

とても興味をかられました。

きっと、ヴェネツィアを訪れたことのない、海外の鑑賞者向けの作品なのではないかと感じています。

【ノマドワーカーのべストパートナー】

カナレット『昇天祭、モーロ河岸のブチントーロ』

とても華やかな作品で目を惹きました。

ぶちんとーロという祭典からのシーンだそうです。

なんとも水の都らしい文化をあらわしているなと感じました。

ウジェーヌ・ブーダン『カナル・グランデ、ヴェネツィア』

美しい海と空を一度に眺めるように切り取られています。

タッチは印象が風でぼんやりとしているため、海の向こうに夢や希望を見ることができるのではないでしょうか。

オレンジが買った赤の屋根がチャームポイントになっており、水色の情景にあたたかさをプラスしているように感じました。

クロード・モネ『パラッツォ・ダーリオ、ヴェネツィア』

モネも、ヴェネツィアの景色を書いているそうです。

水の都とモネのタッチはとても相性がいい気がします。

はっきりと精巧なイメージのあるイタリアが、幻想的な景色へと姿を変えました。

ウィリアム・エティ『溜息橋』

美しい夜の街並みを描くものの、運び出されているのは裸の死刑囚の遺体だといいます。

夜のひっそりとしたことわりについての情緒を感じさせる作品だと感じました。

作品紹介文を読んでいなかったらわたしはきっと、結婚式の秘密の準備のようなシーンだと解釈したでしょう。

終わりに📚

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2025-09-21

エッセイ / クラウドファンディングを始めました！ご支援歓迎、挑戦中のREADYFOR活動紹介

ダンサーによるダンサーのためのクラウドファンディング始動！

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか？

本日は、ダンサーでもあるわたしが「クラウドファンディングに挑戦して思ったこと」を少しご紹介します。

クラウドファンディング支援に興味はあるけれど、「実際に支援するとどんな活動が実現するのか分からない」と感じてたことはありませんか？

せっかく支援をするのであれば、目的やビジョンの通りに資金を活用してもらいたいもの。

しかし見ず知らずの人のストーリーだけでは判別できないシーンもあることでしょう。

今回の記事では、わたしが現在挑戦しているREADYFORでのクラウドファンディング活動をご紹介します。

この記事を読むことで、クラウドファンディングを通じて私の活動を応援することで実現できる将来的なビジョンや、支援者の皆さまにお届けできる具体的なリターンを理解できます。

またプロジェクトの目的、現在の進捗状況、支援金の使い道なども詳しく誠実に解説しているため、初めてクラウドファンディングに参加する方でも安心して応援できる内容になっています。

クラウドファンディングに挑戦します

この度わたしは、クラウドファンディングを始めました。

▶️https://readyfor.jp/projects/162134

books-76.theletter.jp

クラウドファンディングを始めた理由

もちろんライターも書評家も潤ったお仕事ではないかもしれませんが、わたしはすきなものをすきなひとに届けることがしたくて毎日必死に書いています。

そのほか、ダンサーとしての自分の挑戦も決して断念したくありません。

そこでわたしは2025年9月より、海外に拠点を移して本格的なダンサーライフを始めることにしました。

挑戦中のプロジェクトに込めた想い

わたしが今回クラウドファンディングに挑戦したのは、単に資金を集めたいからではありません。

書評家、ライター、そしてダンサーとして培ってきた表現を、海外の舞台やコミュニティで確かめたいという強い願いがあります。

創作の幅を広げることで得られる学びや表現は、わたし自身の成長だけでなく、支援してくださる方々にも還元できると信じています。

その想いを真っ直ぐに伝え、共に歩んでくださる方を募るために、クラウドファンディングという方法を選びました。

活動を支援してほしい背景と目的

現在、円が弱い地域への移住や生活の安定化に対する不安があり、キャッシュフローや緊急時の備えが大きな課題です。

ストライキや提携企業の倒産といった予期せぬ事態への備えも必要です。

支援をいただくことで生活基盤を整え、舞台制作やリサーチ、現地との協働に集中できる環境を作ることを目的としています。

READYFORでのクラウドファンディング活動の概要

現在、わたしがダンサーとして行っているREADYFORのクラウドファンディングについて少しご説明させてください。

プロジェクトのテーマと目標

今回のクラウドファンディングは「海外での創作活動基盤の確立」をテーマにしています。

目標は現地での生活費と制作費を確保し、持続的に表現活動を行える体制を作ることです。支

援を通じて、現地での公演やワークショップ、コラボレーションの機会を生み出します。

支援金の具体的な使い道

集まった資金は生活費、引越し費用、現地での稽古場確保や制作費、そして万が一のための緊急予備費に充てさせていただきます。

わたしは今回のこのクラウドファンディングは「透明性」を大切にして実施したいと考えています。

そのためにも必ず、支援金の使途は定期的に報告いたします。

現在の進捗状況と挑戦中の状況

READYFORでのプロジェクトは公開中で、既に少額ながら応援をいただいています。

ご支援や拡散のご協力をくださった皆さま、どうもありがとうございます。

並行して作品の企画と現地ネットワークの構築を進めており、支援が増えるほど実施できるプログラムの幅が広がります。

詳しくはプロジェクトページをご覧ください。READYFORプロジェクトページ

クラウドファンディングで支援できる方法

クラウドファンディングは、ダンサーをサポートするためにご支援を募る企画として実施しています。

しかしREADYFORのクラウドファンディングにおいては、必ずしも「ご支援金をいただくこと」だけがサポートとは限りません。

ダンサークラウドファンディングにおいてみなさんにご協力いただける方法はたくさんあります。

ぜひご無理のない範囲で応援いただけないでしょうか。

金銭的支援でプロジェクトをサポートする方法【4つのリターンあり】

金銭的なご支援はもっとも直接的な応援です。

今回ご用意しているリターンは4種類ご用意しています。

支援額に応じて内容が異なります。

定期的な活動報告と限定メッセージをお届けするサポーター向けのリターン。

公演作品『ことの葉』の限定映像や、レターの提供。

そのほかどのリターンも、支援者の皆さまとわたしの活動をつながげることを重視して設計しています。

SNSや口コミで情報を拡散して支援する方法

直接の支援が難しい場合でも、SNSでのシェアや友人への紹介は大きな支援になります。

プロジェクトの存在を多くの人に伝えていただくことで、想いに共感する新しい支援者とつながれる可能性が広がります。

ぜひクラウドファンディングページのシェアや拡散のほど、よろしくお願いいたします。

メッセージやコメントで参加する方法

応援の声や意見は活動の支えになります。

READYFOR上やSNSでのメッセージは創作のヒントになることもあり、精神的なバックアップとしても非常に価値があります。

すでにコメントをくださった方もどうもありがとうございました。

心あたたまるメッセージをいただいております。

ぜひダンサークラウドファンディングページにて、ご確認いただけましたら嬉しいです。

ワークショップやイベント参加で応援する方法

ワークショップや小規模イベントに参加していただくことで、現場から直接応援いただけます。

参加者のフィードバックは作品の改善につながり、長期的な支援関係を築くきっかけにもなります。

クラウドファンディング挑戦中に学んだこと

わたしがいちダンサーとしてクラウドファンディングを実施するにあたり、学んだことや気がついたことがいくつかありました。

その学びは、過去にクラウドファンディングに挑戦したすべての方へのリスペクトにつながるものです。

よってここで一部をご紹介させていただきたく思います。

クラウドファンディングを開始することには大きな勇気が必要であるということ

プロジェクトを公開することは、自分の弱さや不確実性を見せる行為です。

しかしその勇気があるからこそ共感が生まれ、支援の輪が広がると感じています。

正直に今の状況を伝えることが、結果的に信頼につながるのだろうと考えました。

「お金がありません」

「資金が足りません」

というのは、とても勇気のある行いです。

それを実施し、定期的に呼びかけをするみなさんの勇気はとても素晴らしいものだと感じました。

わたしも現状に、真摯に向き合っていきたいと思います。

直面した課題とその乗り越え方

資金が思うように集まらない時期、情報が届きにくい層へのアプローチ不足など課題は多くありました。

その都度、メッセージを見直し、支援者の視点で「なぜ支援するべきか」を明確に伝えるよう工夫しています。

小さな成功体験を積み重ねることで、次の一歩につながっています。

読者へのお願いと今後の展望

当ブログをここまで読んでくださったみなさんに、ダンサーのわたしからお伝えしたいことがございます。

ご支援いただきたい理由

皆さまの応援によって、わたしの創作はより多くの人に届き、文化的な交流や新しい表現の芽を育てられます。

生活基盤を安定させることは、質の高い作品を継続して生み出すための第一歩です。

ぜひプロジェクトページをご覧いただき、ご支援や拡散で力を貸していただけると幸いです。

今回はダンサーとしてのクラウドファンディングに挑戦していますが、もちろん今後も書評家としての活躍に邁進していきます。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

プロジェクト完了後の活動予定

クラウドファンディングの目標を達成できれば、海外でのダンス公演やワークショップを実現し、将来的に現地とのコラボレーションを通じて新たな作品を制作します。

8月に神奈川で上演いたしましたダンス作品の振付『ことの葉』のように日本と世界を繋ぐプロジェクトが実施できればいいなと考えています。

支援者の皆さまと成果を共有しながら、次の挑戦へとつなげていきます。

ご支援はこちらより、どうぞよろしくお願いします。READYFORプロジェクトページ

終わりに📚

本日の書評ブログでは、クラウドファンディングのお話をさせていただきました。

いかがでしたか？

わたしのダンサーとしての一面をお話しさせていただきました。

いつもチェックしてくださる皆さま、リアクションをくださる皆さま。

どうもありがとうございます。

これからもたくさんのコンテンツを準備してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

Instagramとtwitter、Lemon8もやっています。

ぜひフォローやいいねをしていただけたら嬉しいです！

以上、り📚書評家でした～！

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2025-09-19

書評 / 遠藤彩見『キッチン・ブルー』

books

食事に関する思想を描く短編小説集『キッチン・ブルー』

こんにちは。り📚書評家です。

みなさまいかがお過ごしですか。

本日の独自書評はこちら。

遠藤彩見さんの小説『キッチン・ブルー』をレビューします。

キッチン・ブルー

作者:遠藤彩見
新潮社

[rakuten:rakutenkobo-ebooks:17939507:detail]

小説『キッチン・ブルー』は、食事に関する「側面的ながら、確かに存在する思想や考え方」についての感情を掬い出す短編集です。

飲食にまつわる後しろむきな面を描く小説『キッチン・ブルー』

私の個人的な印象ではありますが、食べ物にまつわる小説や食卓を舞台とした小説は、そのほとんどがなごやかで、ほっこりとした印象を与えるエンタメ小説が多いのではないでしょうか。

実際に柔らかい文章でほっこりと仕上げられており、

元気をもらった

などの感想がSNSに書かれているグルメ小説は多いです。

この風潮をわたしは「人にとって食事をとる事は生きることであり、幸福の1部である」と考える1つの軸があるからではないかと考えます。

しかし、本日の書評で紹介している小説『キッチン・ブルー』はタイトルの通り、キッチンや食卓にまつわるブルーな感情を扱った短編集です。

食事に関するブルーとは

実際に小説『キッチン・ブルー』では、幅広い苦悩や苦しさが描かれています。

どんなにお腹が空いて胃が捩れそうでも、人を前にすると、食べ物を口にすることができない人。

何があっても、昆虫食を止められない人。

世界には「1人で食べ物に向き合う時間」がどんなに少ないことかを、改めて痛感させられました。

【ノマドワーカーのべストパートナー】

飲食が描くシーンとは

コロナ以後、ある程度風潮は落ち着いたかのように思いますが、しかし誰かと会って話すときにはカフェでお茶をしたり、なんとなく会う用事を作りたいときには、レストランでの食事の計画を立てたりと「人と会うことと飲食を共にすることがセットにされるシーン」はとても多いと思います。

実際に、真正面から視線を合わせて座って落ち着いて話をすることができるのが飲食のシーンだからでしょう。

基本的には問題のない文化であるかと思うのですが、人と会うことと飲食が、あまりにも一体化しすぎていることで、自分のフィールドの外で食べることや飲むことを苦痛に感じている人がいることを社会は置き去りにしてしまっているようです。

健康的な人間関係を築くために。小説『キッチン・ブルー』

実際に、こちらの小説『キッチン・ブルー』に登場する人物の中には、その人の事は好きだけれども、共に飲食をすることが苦痛であるがために、人間関係を絶ってしまいたいという心理が働くこともありました。

「その人との間での何かの時間」が苦痛に感じることで「その人と過ごす時間全て」が苦しく感じてしまうという経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。

嫌いなわけではないのに、本当はどこか大切に思っているのに、距離を取らなくてはいけない。もどかしさについて考えさせられました。

相談をして乗り越えていくこと

小説『キッチン・ブルー』内でわたしが素晴らしいなと思ったのは、飲食を壁としたブロックを乗り越えて、交友を温めていく登場人物たちがいたことでした。

人に理解されづらい痛みを持っているのであれば、なかなか人に相談しようという気持ちにはなれないものだと思います。

まだ付き合いの浅い人なら、なおさら打ち明けるのは大変でしょう。

さらに「自分にとって大切な人だ」と思えば思うほど、否定感や拒否感をあらわにされたときの胸の痛さを想像して、本当のことを相談できずにいてしまうものではないでしょうか。

そうしたいかにも人間らしい葛藤を乗り越えて、自分の胸の内をきちんと話し、相手にも理解をしてもらえるというとても温かいプロセスを経ている尊い主人公たちを、あなたにも応援していただけたら嬉しいです。

終わりに📚

今回の独自、書評ブログでは小説『キッチン・ブルー』をレビューしました。

いかがでしたか？

キッチン・ブルー

作者:遠藤彩見
新潮社

[rakuten:rakutenkobo-ebooks:17939507:detail]

読書の方にとっては、かなり新しい世界を突きつけてくれる小説となるかもしれません。

興味を持っていただけたら、ぜひお近くの書店で小説『キッチン・ブルー』を探してみていただけたら嬉しいです。

まもなく150記事目に到達する当ブログ。

いつもチェックしてくださる皆さま、リアクションをくださる皆さま。

どうもありがとうございます。

これからもたくさんのコンテンツを準備してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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以上、り📚書評家でした～！

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