ギフテッド一家の門のなか『類』
クラウドファンディング挑戦中です!
ぜひ、り📚のサイドストーリーを読んでいただけましたら喜びます。
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こんにちは。り📚書評家です。
みなさまいかがお過ごしですか。
本日の独自書評はこちら。
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小説『類』は、わたしが発売からずっと気になっていた書籍であり、書店勤務時にもかなり問い合わせを受けた小説でした。
読むのに時間がかかってしまい紹介しそびれてしまっていたのですが、文庫版も登場したいま、こちらの小説『類』の書評に挑戦してみようと思います。
小説のタイトルは、人の名前。小説『類』
小説『類』のタイトルは、小説家・森鴎外さんのご子息である森類さんを表しています。
日本でもトップクラスに著名な文筆家さんの家庭では、どのような毎日が繰り広げられていたのかを教えてくれる、森類さん目線の大河小説です。
小説『類』では、幼少期の類さんの場面から物語が始まります。
周囲の家との違い
気がついていなかったけれどお金持ちの家に生まれていた主人公は「坊っちゃん」と呼ばれ慣れています。
地域の友達と遊びたかったときにも、周囲の子に「坊ちゃん」と話しかけました。
途端、変な顔をされてしまうという経験を積み重ねて、小説『類』の主人公は自分の家について少しずつ理解をしていきます。
姉達との会話
類さんが困惑しているもうひとつのことは、姉たちとの生活においての問題です。
小説『類』を読み進めることにわかるのですが、こちらのご家庭では類さんはもちろんのこと、お姉さんたちもかなりの才能に恵まれています。
小説『類』の幼い主人公はまだ自分のことも人との付き合い方もよくわかっていないものの、姉弟それぞれに内側にカリスマ性を秘めているため、少しややこしい思いをしながら大人になります。
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大河小説の独特な抜き方をしている小説『類』
わたしは小説『類』を読んでいて、主人公がこのまま大人になって成長する大河小説だろうということを割と早いうちに検討をつけました。
しかし読み進めていくと、大河小説として抜き出している部分がとても独特であるように感じました。
小説『類』は1年2年と均等に月日が流れるのではありません。
どこかのスポットについて詳し過ぎるくらいに心情を語り、次のスポットまでの間は、3年5年、あるいは10年とぽっかり空いてしまうこともある小説『類』。
この不思議な大河小説の切り抜き方は、小説『類』の後半にわけがわかるようになっていました。
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森茉莉さんと小堀杏奴さん
小説『類』に登場する森杏奴さんは、ご入籍後のお名前で知られており、令和の現在では小堀杏奴さんとして知られています。
おふたりとも文筆家として広く名前を知られており、令和の世に至るまで書籍が残っています。
文学の才能を早くに見出され、異様なほど雑誌からの仕事をかき集めてくる森茉莉さんは、家族の間では困った女性としてみられていました。
芸術家の彼女は、家事をきちんとこなせず、生活力に恵まれていません。
小説『類』の中でも結婚しては離婚を繰り返し、家の中に泥を塗っていく様子が書かれています。
一方、森家の自慢の娘となるのが次女の森杏奴さんです。
執筆や絵画、舞など、日々数々のお稽古をこなし、美しいものを身に付けていく真面目な女性でした。
しかし小説『類』では、家の期待を背負いすぎて、爆発してしまうシーンも描かれています。
やりたいことがたくさんあって、どれかひとつの道を選ぶことができず、姉のように成功を収めたいけれど、姉のような人間にはなりたくないと言う気持ちがひしひしと感じました。
のちに結婚して小堀杏奴さんとなるこの女性は、小説『類』の後半でも、類さんとともに驚くべき挑戦をしていきます。
ぼんやりとしている主人公は?小説『類』
活発で、才能に恵まれている姉たちに囲まれ育った主人公の小説『類』の主人公は、どこかぼんやりのんびりとしている男性です。
この当時のことを考えれば、男の子がこれでいいのかと心配をした人がいるだろうということも想像に難くありません。
早いうちから好きなものを見つけていく姉を見つめながら、「自分は何がしたいのだろう」と考えていきます。
小説『類』の素晴らしいところは、人生の山あり谷あり、そのすべてが、きちんと実を結ぶという点にあります。
これは「主人公の類さんが小説家だからできたことなのでは」と考える方も多いかもしれません。
しかしわたしはいろいろな職業で、いろいろな方法において、自分の人生すべてを明るい方へ完結させる方法はあるのではないかと、小説『類』を読んで強く感じました。
素晴らしい夢と勇気を与えてくれた伝記的大河小説『類』を、これからも大切に胸にしまっていきたいと思います。
終わりに📚
本日の独自書評では小説『類』をレビューしました。
とてもだいすきな小説であるこちらは、ぜひ晴れの日に公園や緑の近くで読まれることをおすすめします!
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